
女性医師の増加と労働環境
日本の16~64歳の生産年齢人口は、少子高齢化の進展で減少傾向にあり、労働力の減少は経済成長のマイナス要因として懸念されています。国は、こうした労働力人口の減少に対して、「成長戦略としての女性活躍の推進」を掲げ、取り組みを開始しています(平成26年経済産業省)。
女性医師についていえば、医療施設に従事する女性医師の数は増加傾向にあり、平成26年時点で60,495人と平成24年に比較して3,806人、6.7%増加しています。

性別・年齢階級別にみた医療施設に従事する医師数
資料出所:「厚生労働省平成26年 医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」
しかし、女性医師が活躍できる環境が整っているかというと、そうとは言えないのが現状です。医学部卒業後、女性医師の就業率は、年齢の上昇ともに急激に低下し、35歳では76.0%まで下がります。
これは、結婚・出産など女性特有のライフイベントによるものと推測されます。就業率は35歳頃を底として回復していきますが、結婚・出産により数年間は、医師として働きづらい環境があることを物語っています。
30代半ばという時期は、医師として研鑽を積み、専門医や学位を取得するのにも重要であり、この期間に医師として働くことができないのは、医師個人にとっても、社会的にも大きな損失です。

男性医師と女性医師の就業率
(注)医師が25歳で卒業すると仮定した場合の就業率である。
(出典)平成18年度厚生労働科学研究「日本の医師需給の実証的調査研究」(主任研究者 長谷川敏彦)
女性医師の活躍とクリニックモール

厚生労働省が平成27年に公表した「女性医師のさらなる活躍を応援する懇談会報告書」には、「ワークシェアリング」や「子どもの成長に応じた勤務時間の提案」などが盛り込まれています。
総合メディカルが構想中の「JOYMALL」は、まさに女性医師のさらなる活躍を応援するものです。
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