総合メディカルが進める医療モールには、時代や多種多様なニーズに対応した3つの形があります。どんな医療モールなのか、「患者さん」、「社会」、「医師」それぞれのメリットの観点から紹介していきます。

〔 STYLE 1 〕利便施設併設型医療モール


各医療分野のクリニック、薬局、介護施設はもとより、スーパーマーケット、銀行などの商業施設を組み込んだ利便性の高い医療モールです。 「乳幼児からお年寄りまで、だれもが健康で豊かな生活を送りたい」。そんな地域の人たちの願いを実現するため、地域包括ケアシステムの構築にとどまらず、街づくりまでを視野に入れた医療モールです。

利便施設併設型医療モール

利便施設併設型医療モールのポイント

  1. 街づくりと地域包括ケアシステムの中核を担う医療モール。
  2. 医療、介護、在宅、予防、保育所等を有機的に構築し、利便性を向上。
  3. 急増する高齢者向けに上記に加えて高齢者住宅やスーパーマーケット等を備え、「医・食・住」が完結する施設

患者さんにとってのメリット

地域住民にとって、身近なところに医療をはじめとした生活に必要なアイテムが整った空間が存在することは、暮らしやすさを倍増します。医療施設を中心として、スーパーマーケットや銀行などが揃った医療モールなら、時間や手間が省略され、生活の利便性が向上します。
各医療分野のクリニックが揃っていることで、複数診療科による総合かかりつけ機能があり、ワンストップでさまざまな病気に対する診療を受けることができます。 中には、介護ケア施設、高齢者住宅を備えたタイプもあり、お年寄りにとっても住みやすい街づくりを可能にします。

社会にとってのメリット

高齢社会の進行による国の医療財政の悪化は、地域医療の充実によって改善されることが期待されています。地域の人々の医療や生活をサポートする利便施設併設型の医療モールこそ、地域医療を重視する国の医療政策を後押しするものといえます。

医師にとってのメリット

スーパーマーケットや銀行、薬局などの生活基盤が揃った医療モールには、買い物のついでにクリニックを訪れる患者さんも多く、集患力のあることが大きなメリットです。
また、医療モール内の隣接クリニックと連携することができるため、医師同士で相談したり、アドバイスし合うことによって、診療のリスク回避も可能となり安心して医療を提供することができます。

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つきぐまメディカルモール【事例紹介】つきぐまメディカルモール

福岡市から用地譲渡を受け、行政の意向を踏まえた街づくりをベースに開設した医療モールです。周辺にはスーパーマーケットや公民館があり、災害避難場所候補にもあがるなど地域の要所として開発されました。 住民の希望を聞いたうえで地域に必要な診療科目(内科・循環器内科、整形外科、耳鼻咽喉科、皮膚科)を開設し、薬局、ディサービスなども完備した、地域には欠かせない存在となっている医療モールです。
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〔 STYLE 2 〕医療機能分化型医療モール


高度急性期病院に軽症の患者さんが集中する現状は、わが国の医療システムを極めて効率の悪いものにしています。「医療機能分化型医療モール」は、専門性の高い医療技術と豊富な経験を持つ高度急性期病院 の医師が、地域の医療モールで外来診療を行い、高度急性期病院と密に連携を図り、無駄のない効果的な医療を可能にする医療モールです。

医療機能分化型医療モール

医療機能分化型医療モールのポイント

  1. 高度急性期病院に軽症患者が集中する医療システムの非効率性を解消し、医療機能の分化・強化と連携を推進する医療モール。
  2. 豊富な経験を持つ病院勤務医による信頼度の高いプライマリーケアの実現。
  3. ベテラン医師の適正配置による貴重な社会資源の有効活用。
  4. 初診時の負担金や待ち時間が抑制できる患者メリットの拡大。

患者さんにとってのメリット

「大きな病院にかかるほどではないけれど、近くの信頼できる専門医に診てもらいたい」。そんな患者さんにとって、「医療機能分化型医療モール」は、気軽に、安心して専門医の診察を受けることができます。
医療モール内のクリニックでは対応が困難な怪我や病気にかかったときは、医療モールの医師が連携を図っている高度急性期病院などと連絡を取り、最適な専門医を紹介してもらえるなど、いざというときにも安心して地域の医師にかかることができます。 しかも、専門分野の医療を受けながら、初診時の定額負担金や大病院にありがちな待ち時間を減らせるというメリットもあります。

社会にとってのメリット

平成28年4月の「診療報酬等改定」で、病気の初期治療は地域病院・かかりつけ医で診断し、高度・専門治療は高度急性期病院(特定機能病院)で行うという、医療機関の役割分担と医療連携を推進することが定められました。実際にこれを進めていくためには、地域医療が充実していること、高度急性期病院と地域のクリニックが密接に連携していることが必要です。
地域医療の要として注目される「医療機能分化型医療モール」は、こうした条件を満たしており、高齢社会が進行する中、国の医療財政の健全化のためにも、社会的存在意義は大きいと言えます。

医師にとってのメリット

地域の中核病院の勤務医が医療モールで専門科毎に開業する場合には、医療モール内の気心が知れた医師同士で、患者さんへの投薬情報の交換や、患者さんの相互紹介などができるメリットも生まれます。 かかりつけ診療所の患者さんが合併症を複数呈したときなど、複数診療科の医師を擁する中核病院への紹介受診が必要になる場合があります。診療所と中核病院の間の連携を「病診連携」と言いますが、「医療機能分化型医療モール」は、こうした「病診連携」をスムーズにすることが可能です。

さらに、例えば、医療モール内に眼科や人工透析内科などの診療所を開設していれば、糖尿病の合併症を患っている患者さんを、医療モール内の診療所同士で診療ができることになります。こうした診療所と診療所の「診診連携」も、高度な医療技術を持つた医師のいる「医療機能分化型医療モール」では大いに期待することができます。 高度急性期病院にとっても、高度な医療を必要としない外来患者数が減少し、医療モールの医師から手術や入院患者の紹介が増えれば、病院経営にプラス材料をもたらしてくれることになります。 それは高度急性期病院の医師にとっても、高度な手術や重篤な入院患者への集中診療を可能にすると同時に医師の負担を軽減化します。

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練馬高野台駅メディカルゲート【事例紹介】練馬高野台メディカルゲート

西武鉄道株式会社と連携し、線路高架下を有効活用した医療機能分化型医療モールです。近隣の順天堂大学医学部付属練馬病院から内科・神経内科・小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科の医師を誘致し、病診連携、診診療連携を実現しています。周囲には住宅街が広がり、子どもから高齢者まで、幅広い患者さんが訪れ、各科のクリニックで診療を受けています。順天堂大学医学部付属練馬病院との連携もスムーズです。
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〔 STYLE 3 〕多診療科型クリニック


1つのクリニック施設で複数診療科の医師が医療を提供し、従来の診療所が持つかかりつけ機能を施設として拡充したクリニックです。複数診療科による診療体制によって専門的医療と総合的な医療の両立が可能です。
また、複数医師による診療体制は在宅医療や休日・夜間診療も比較的容易にするため、地域医療への貢献度も高くなります。

一般的なクリニックモール
複数医師による複数診療科クリニック

多診療科型クリニックのポイント

  1. 複数診療科医師体制により専門性と総合性の両立が可能
  2. 複数医師体制により在宅医療や休日夜間診療の取組が可能
  3. 一つの診療所に集約することにより低コスト(床面積・医療機器・人件費等)な経営が可能
  4. 勤務医の活躍の場と成果に見合った適正な報酬(利益率の高い経営と業績給)を提供可能
  5. ベテラン医師(豊富な経験を持つが救急や手術が困難)が外来に特化した医療実施が可能

患者さんにとってのメリット

1つのクリニック施設に複数の診療科と医師がいるため、「そこに行けば、さまざまな病気の診療を一箇所で受けることができる」という利便性が魅力です。複数の医師が関わるため、一般の診療所では休診になってしまう土・日の診察を受けられる可能性も高くなります。
また、在宅医療を受けられる可能性も高くなるので、特に高齢者にとってはありがたいクリニックのかたちです。

社会にとってのメリット

わが国が抱える最大の課題は高齢社会への対応です。医療においても急性期を経た高齢の患者さんには病院を退院した後も、地域で途切れのない治療を受けることができる医療システムが必要です。多診療科型クリニックは、地域における総合医療、在宅医療などの可能性を持っているため、さらに深刻になることが予想される高齢者医療の要になると考えられます。

医師にとってのメリット

一般の開業においては、開業の資金繰りからスタッフの採用や教育などについて一人で責任を負わなければなりませんが、一つのクリニック施設で複数診療科の医師がいる多診療科型クリニックはそれぞれの医師が独立開業に近い自由性を持ちながら、責任を分担し、Win-Winの関係で運営できることが魅力です。
また、医療機器を共有できることや、受付・待合室などが一つで済むなど経営効率がよく、資金的な負担も軽減されます。

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富士見メディカルモール【事例紹介】メディカルモール富士見(ゆうあいクリニック)

大型商業施設「三井ショッピングパークららぽーと富士見」内にオープンした多診療科型クリニックで、内科、小児科、皮膚科、美容皮膚科、消化器内科、リウマチ科を標榜しており、患者さんのデータを一元管理するなど効率的な運営を実現しています。複数医師による診療体制のメリットを活かし土・日診療を行うなど、地域医療のモデルとしても注目を集めています。
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地域、医師、患者さんの要求にお応えした医療モールづくりを推進


医療モールの形は1つではありません。その地域に適した形もあれば、医療モールで開業する医師の思いを実現する形もあります。あるいは地域の皆さんが要望するスタイルもあるでしょう。
総合メディカルでは、さまざまな形の医療モールづくりを推進し、地域や医師、患者さんの多様な要求にお応えします。



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